東洋医学と五十肩

五十肩を東洋医学の観点から考えみよう!

東洋医学では、五十肩は「漏肩風」と言われている。

主症

初期はだるい痛みで、頸部や上肢に放散、手指の痺れと腫脹が生じることがある。昼は寛解し夜に悪化する。患側は風寒を嫌がり、肩関節が硬くなる。挙上・外旋・外転運動が制限される。慢性化すると患部は軽度腫脹、関節は硬くなり腕を上げられなくなる。ひどいと筋委縮が生じる。

弁証

外感病因(病の原因)として①風邪 ②湿邪 ③寒邪がある。

①風邪

衛気・津液を外に漏らす性質や部位や時間が一定しない性質がある。
肩痛が後頸・背部・手指に響く。

②湿邪

重く付着する性質や滞る性質がある。
肩痛の部位は一定。腫脹し、押さえられるのを嫌がる。

③寒邪

気血の流れを悪くする性質があり、こわばり・ひきつり・四肢の冷えがある。
肩痛は温めるとやわらぐ。

治則

去風散寒化湿/通経活絡止痛

★このツボは効果的!

臂臑 臑会 巨骨 肩井 肩貞 肩内陵 曲池 外関
*ワンポイントアドバイス
肩痛が寒さに影響を感じられる場合は、温めるほうが効果はあるのでお灸がお勧めです。

四十肩・五十肩鍼灸ページ

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